Vol. 黒留袖
- hapure3749

- 2月13日
- 読了時間: 2分
黒留袖をリメイクしたカーディガンは、和縁でも長く愛されている定番商品です。
留袖とは、裾にのみ絵羽柄(つながるように絵付けされた模様)が施された、和装の中でも最も格の高い第一礼装の着物を指します。
古来より黒は高位の色とされ、その伝統が現代まで受け継がれてきました。漆黒の生地に金銀を用いた吉祥文様が描かれた黒留袖は、その格式の高さゆえ、どのような形に仕立て替えても品格を失わず、リメイク後も上質で凛とした存在感を放ちます。
現代では多くが安定した化学染料を用いて染められていますが、日本では礼装用の黒にも独自のこだわりがあり、かつては黒に奥行きを出すために、下地を藍(主に男性礼装)や赤(主に女性礼装)で染めてから黒を重ねる技法が用いられていました。しかし、この技法は戦前・戦後の転換期に、物資不足や職人の減少により急速に姿を消していきます。
赤を酸化させて黒にする技法(主に鉄媒染)で染められた黒留袖は、経年により茶色みを帯びることがあり、アンティークの黒留袖にその名残を見ることができます。この赤みを含んだ茶色は「羊羹色」と呼ばれ、侘び寂びを感じさせる通好みの色として親しまれています。





コメント