Vol.7 着物の柄(人物/ドクロ)
- hapure3749

- 6月10日
- 読了時間: 2分
『人物』
着物の柄には人物が主題になっているものがあります。写実的な人物が衣服の柄になる文化は世界的に見ても珍しく、日本でも近代に入ってから広まった新しい文化です。江戸末期以降に手描き友禅の技法が確立し、布に直接絵画的な模様を描けるようになったことで、人物柄は大きく広がりました。題材は浮世絵、屏風絵、絵巻物から取られ、唐子や童子、大名行列、平安絵巻など多彩です。子供を描いた柄は子孫繁栄や平和といった普遍的な願いの象徴と無邪気でユーモラスな雰囲気をもたらします。一方で、大名行列や平安絵巻のような人物群像は厳かで華やかな構図を持ちます。
『髑髏(ドクロ)』
「野ざらし」ともいわれるドクロの模様も江戸以降に使われだしたモチーフで比較的新しい文様になります。本来は野外で風雨にさらされた人骨を指し、仏教的な死生観である無常や人の世の儚さ・移ろいを象徴します。死という強烈なメッセージが“恐れを超えた強さ”として魔除けの力を持つと考えられ、江戸の町人文化の中で洒落や反骨の意匠として受け入れられました。特に火消し衆は、死を恐れず火に立ち向かう気概を示すため、半纏の裏地に骸骨文様を用いることがあり、今でも粋な意匠とされています。
野ざらしとは別にの本の妖怪に、「がしゃどくろ」という戦などで打ち捨てられた骸骨から集まった怨念で出来た巨大な骸骨がおり、妖怪モチーフとしても使われています。




コメント